お花の水揚げについて
根から切り離された植物は、根から供給されていた水分が途絶え、ほっておくとしなびてしまいます。
お花や葉が水分を失いしなびた状態を「水が下がる」または「水切れ」と言います。
また適切な方法で水分を供給し、元気な状態を維持することを「水が揚がる」と言います。
切り花にお水を供給する方法は様々ですが、ここではお花屋さんで購入した「水が揚がっている」状態のお花を長持ちさせる方法をみていきましょう。なるべく手軽で、使う道具の少ない方法を記しています。
1.切る
バラやカーネーション、ガーベラなどほとんどの草花は切るだけで水が上がっている状態を維持することが出来ます。
2.折る
菊、トルコキキョウ(リシアンサス、ユーストマ)リンドウなど。
3.縦割り・十字切り
ドウダンツツジなどの一般的な枝もの。またはヒペリカムやコデマリも叩く代わりに割るだけでも水は上がり易くなります。
クリスマスローズは斜めに切って十字切り。深水(後半に詳しい説明があります。)するとあがりやすいです。
サクラなど太くて硬い枝もの。ナイフの代わりにハサミでやってみました。
ハサミを外皮に沿わせるよう入れると芯より柔らかい外皮だけ切れます。
5.内側の繊維を抜く
アジサイやビバーナム・スノーボール、スモークツリーなどの枝ものに適した水揚げ方法です。
6.深水(ふかみず)
長時間持ち歩いてお花がグッタリしてしまった花材や、日にちが経って元気がなくなってきたとき、おすすめの方法です。
水切りなど方法と組み合わせて行うとさらに効果があります。
花首が下を向いてるときは、矯正するように固くしっかり新聞紙を巻きつけます。
花びらが咲いていて傷みそうなときは逆さにしてから巻くと傷つけにくいです。